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超音波検査

超音波検査について

超音波検査は、耳では聞こえない超音波を利用して血管や内臓の形や状態を画像化し、詳細な検査を行う方法です。検査用のプローブから発せられた超音波が対象部位に当たり、反射波を検出して映像化された画像が取得されます。
検査時には、超音波が伝わりやすくなるように、検査部位に特殊なゼリーが塗布されます。超音波検査は痛みがなく、静かに受けることができます。
頚動脈部の超音波検査では、動脈硬化や狭窄の評価を行います。頚動脈が硬くなり狭くなると、脳梗塞の発症リスクが高まる可能性があります。この検査によって、血管の状態や血液の流れを詳細に測定し、異常があれば早期に発見できるため、脳梗塞の予防に寄与します。検査時間は約10分程度で、被曝の心配がないため、安心して受けることができます。

頚動脈エコー検査

頚動脈は首の表面近くに位置しているため、超音波検査が非常に有効です。超音波は非侵襲的であり、患者さんに対して放射線被曝の心配がないため、安全性が高い検査法として広く利用されています。頚動脈超音波検査は、動脈硬化や狭窄などの血管の異常を視覚的に評価し、早期発見と治療のための重要な手段となっています。
頚動脈エコー検査は、高い周波数の音波を使用して人間の耳では聞こえない音を発生させ、その反射波を分析して体内の状態を評価する検査です。この検査により、臓器の大きさや形状、悪性腫瘍の状態、動脈硬化などの血管や血流の状態をリアルタイムで確認できます。高度な非侵襲的手法であり、患者の健康状態や病変の早期発見に貢献します。

頚動脈検査が必要な方

動脈硬化が疑われる場合や、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病が存在する場合、また肥満やメタボリックシンドローム、心臓病、脳疾患、脳血管疾患のリスクが高い場合には、頚動脈の超音波検査が推奨されます。動脈硬化は動脈が硬化し、弾力性や柔軟性が損なわれる状態であり、生活習慣病が進行すると動脈硬化が進み、狭窄や閉塞につながります。
これにより脳梗塞や狭心症、心筋梗塞のリスクが上昇します。頚動脈の超音波検査では血管壁の厚みやプラークの状態を確認し、脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを把握するとともに、全身の動脈硬化の進行状況を推測するのに役立ちます。この検査は早期発見と適切な対策を講じるために重要です。

内頚動脈狭窄症

内頚動脈狭窄症は、脳への血液供給を担う内頚動脈と顔に血液を供給する外頚動脈が分岐する頚動脈分岐部で動脈硬化が起こりやすい状態を指します。頚動脈超音波検査により、分岐部での動脈硬化による狭窄が確認され、これが内頚動脈狭窄症となります。この状態では、脳への血流が低下し虚血を引き起こす可能性があり、またプラークがはがれて血流に運ばれて脳梗塞を引き起こすリスクが高まります。
治療は狭窄の程度に応じて行われ、狭窄が著しい場合には外科的な処置が検討されます。
内頚動脈狭窄症は症状の有無に基づいて症候性と無症候性に分類されます。症状のある症候性は脳梗塞や一過性虚血発作がみられる状態であり、無症候性はこれらの症状がない状態です。また、狭窄の程度によって重症度が分類され、30~49%が軽度、50~69%が中等度、70%以上が高度とされています。重症度に応じて治療方針が決定され、特に狭窄が高度な場合には外科的治療が検討されることがあります。

内頚動脈狭窄症の診断

内頚動脈狭窄症の診断は頚動脈の超音波検査によって行われます。この検査は被ばくや痛みが伴わず、安全性が高いため、何度でも繰り返し行えます。超音波検査により、血液の流れをリアルタイムで確認し、頚動脈壁のプラークの状態や狭窄部分の血流速度、血流の方向などを詳細に観察できます。
ただし、頚動脈超音波検査は診察での必要性がある場合に行われるものであり、検査のみのご予約は受け付けていません。診察に基づいて医師が必要性を判断し、その後検査を実施します。